「大分いきいきセカンドライフ塾」はこれから定年退職を迎える人や既に定年退職、早期退職した団塊世代を中心にした人たちを対象とする講座だ。
生きがいの持てるセカンドライフを見つけてもらおうとNPO法人キャリアサポート華が大分県の委託を受けて今年度、県内6地区で初めて実施した。今年9月から12月まで行われた各地区の塾に参加した人達にとって、これからの人生に大いに役立つ講座となった。
この塾を企画、運営するNPO法人キャリアサポート華の理事の顔ぶれは行政書士の川島雅子さんや司法書士の安藤恭子さん、FP(ファイナンシャルプランナー)の下郡恵美子さんなど“女性士業”とFPあわせて11人。
理事長をつとめるのが税理士の神鳥慶子(かんどり けいこ)さん(58)。
子どもを連れて離婚し、歯科衛生士として働いていた神鳥さんは32歳の時に転機が訪れる。姉のアドバイスもあって簿記の勉強を一から始めた。それから10年間苦労し42歳の時に税理士資格を取得、税理士として再スタートし杵築市に神鳥会計事務所を構え実績を積んでいった。
その後、50歳を過ぎた頃、神鳥さんは胆石症の手術のため入院した。この時、「人生、最後まで命を燃やすような生き方をしないといけない」と痛感し、2つの目標を立てた。
一つは「生涯現役、生涯学習」、もう一つは「社会貢献」という目標。そして退院してから、思いが同じ“女性士業”のみんなに呼びかけNPO法人キャリアサポート華を立ち上げた。
その活動は「大分いきいきセカンドライフ塾」のほか「いきいきライフ華セミナー」を開催。
団塊世代の退職が加速する2007年、
1月は「教育費はどうする?」
2月は「定年のあとの人生を どう生きますか?」
3月は「退職金の運用方法」
といった講座を予定している。
神鳥慶子さんは「行きたくても行けなかった大学で勉強したい」といった青春時代の夢を実現するために通信教育の大学に去年入学した。今、大学2年生だ。気持ちは20歳のつもりで“団塊女”は人生後半をひた走る。
←理事長の神鳥慶子さん
取材/撮影/文 渡辺隆司
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