団塊の世代が地域で楽しく活動しようと11月23日、「おおいた団塊くらぶ」が発足した。発会式には県内各地から団塊世代の男女40人余りが集まった。
代表に選ばれた洋風居酒屋を経営する森進一郎さん(56)が「知識、経験がある団塊の世代は各分野で注目されている。多くの人と交流し、セカンドライフを充実させましょう」とあいさつ。参加者は定年後の働きがいや生きがいなどについて意見を交換し交流を深めた。
団塊の世代(1947年〜49年生まれ)は全国で約688万人。大分県は6万6,047人(2005年国勢調査速報値)で県人口の5.46%を占める。2007年から順次定年を迎え、団塊世代の人は“生涯現役”をめざすと雇用の継続か再就職、起業、NPO活動など、いずれも厳しい選択を迫られることになる。
社会全体としても労働人口の減少に伴い税収が落ち込み、経済全般や国・地方自体の財政に影響が出ることが予測され、いわゆる“2007年問題”と呼ばれている。
「おおいた団塊くらぶ」では12月22日に別府市で幹事会を開き、技術と経験を持つ団塊の世代が今後、地域でどう活動し、社会貢献していくのかについて一歩、踏み込んだ討議をすることにしている。
取材/文 渡辺隆司
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